看護師直伝!受診の時、子どもの病状の上手な伝え方
子どもの病状を伝える時の5W1H
お子さんが小さいほど、まだ、ばい菌やウイルスと闘う力(免疫)も成長中なので小児科受診の機会も多いですよね。
経験ありませんか?
「あ、これも言いたかったのに…」と、つい忘れてしまっていたこと。
基本的には、お医者さんが質問⇒答えるでOKです。
でも、何聞かれるかわからないより、「これは伝えよう」と思うことがわかっていると診察の場でも主体的にいられるので、慌てずにすみますよね。
そこで、今日はお医者さんがよく聞く質問をまとめておきますね。
ふだんのこと 〜お薬を出す時や診察に役立ちます〜
- 体重や身長
- 1日のうんち/おしっこの回数(平均)
- アレルギーや病気の有無
病状の事 〜今の診断や治療の参考になります〜
5W1Hを確認される事が多いです。例えばこのような事。
- Who(誰が)…1歳の次男が
- When(いつから)…昨日の昼から
- Where(どこで)…保育園で
- What(何があったか)…急に2回吐いてお迎えになった
- Why(なぜ受診に至ったか)…園でノロが流行っていると言っていたし、夜は吐かなかったけれど、今朝も食欲がなかったから
- How(どのようにしてきたか)…自宅で水分を取らせながら、寝かせていた
お医者さんが知りたい特に大切な情報
大事なことは、「いつもと比べて何が違うか」です。
お医者さんを含め、医療者はどうしても、その時の状態しか確認することできません。
でも、日頃から関わっているママやパパ、先生は子どもの好き嫌いやクセも知っていますよね。
抱っこでも、たて抱っこが好きとか前向きが好きとか。
バナナは好きだけど、メロンはもっと好きとか。
「いつも好きな○○を見せても、食べないのです…」って言われたら、とても心配な状態だと分かります。
だって、赤ちゃん・子どもはしたい!食べたい!寝たい!甘えたい!遊びたい…自分の欲求に正直だから。
判断に迷ったら相談しよう!
子どものケガはよくあるとはいえ、毎日ある事ではありません。
夜になるとなんだか心配な気持ちが出てきて当然です。
その時は、小児科医の支援体制のもとに看護師と保健師が相談に応じている電話相談も利用してみましょう。
- 大阪府夜間小児救急電話相談
【電話番号】 #8000 または 06-6765-3650
【相談時間】 20時から翌朝8時まで
※市外局番が0736、0743または075、ダイヤル回線、IP電話の方は(06-6765-3650)をご利用下さい。(#8000はご利用いただけません。)
※相談料は無料。ただし通話料は利用者負担となります。
※誤飲に関する御相談は中毒110番を御利用下さい。 ⇒ 072-727-2499 - 大人の場合の相談は、「救急安心センターおおさか(365日24時間対応)」
【電話番号】 #7119 または 06-6582-7119 - 近くの病院先を知りたい時は、「大阪府救急医療情報センター」
【電話】 06-6693-1199 (365日24時間対応)
さいごに
子どもが幼いほど、側にいるママパパの気持ちを子どもはうけとめるものです。
親が怒鳴ったり泣いていると、悲しい気持ちになっちゃう…。
でも、逆に一緒にいる時間が笑って嬉しそうだと、幸せな気持ちがいっぱい湧いてくる。
子どもが病気になったり怪我したりすることは、ママパパを心配させることの1つですが完璧な対応を目標にするととてもつらくなってきます。
お子さんの側にまずいる事が第一。
そして
できることを
できる範囲で
できることから
関わっていってあげてくださいね。
看護師/子ども看護学専門家/子育てと仕事.com代表 新谷 まさこ
石川県小松市出身。財団法人大阪市環境保健協会、大阪市保健福祉センターにて乳幼児健診や子育て相談を担当し、子ども看護学の専門家として独立。3000人以上と接した経験と助言をまとめた子育て講座や支援者研修は分かりやすさで好評。現在は大阪府が実施する小児救急電話相談員としても勤務。2人の男の子ママ。
著書「子どもの病気・ケガまずの対応」ひかりのくに出版社