わたしのそばできいていて
絵本の内容
字を読むことが大の苦手なマディ。そんな彼女が図書館で出会ったのは、シロクマみたいに大きな犬で…。
マディは字を読むことが大嫌いな女の子。字がたくさんあるから、本も雑誌もアイスクリームやさんのメニューだって大嫌いなのです。
彼女が特に大嫌いなのが国語の時間。なぜなら、みんなの前で声を出して本を読まなければならないからです。
先生はがんばれって言うけれど、マディがつっかえるたびにクラスメイトはそんなマディをクスクス笑うのです。
そんなマディが今ほしいのは、たくさん本を読める子にだけもらえる星のシール。字を読むのが苦手なマディはもちろん一度ももらえていません。
ある日、落ち込むマディをお母さんは図書館に連れて行きます。そこにいたのは、なんとたくさんの犬達!なんで図書館に犬が!?
驚くマディの前に来たのは大きくて白い、ボニーとゆう犬でした。ボニーに本を読んであげるように言われたマディ。嫌々ながらも読み始めますが、やっぱりうまく読めません…
だけど、ボニーはどれだけ読むのを間違えてもつっかえても笑ったりからかったりなんてしません。ただじっ…と傍で耳を傾けてくれています。
だんだんとボニーに本を読んであげるのが楽しいと感じるように…そんなある日、図書館にボニーの姿が無くて…?
実はこの絵本、米国やヨーロッパの図書館に実際にいる犬達を描いた本なんです。
図書館にワンちゃん達なんて日本ではありえない状況ですよね!だけど、アニマルセラピーという言葉があるように、本を読むのが苦手な子供でも、ワンちゃん達がいるなら!と足を運ぶ子たちも増えているそうなんです。
作者のリサ・パップさんは、イラストでも文章でも高い評価を得ている児童書作家です。
本作でも、ワンちゃんのちょっとした表情の違いや、マディの心の移り変わりなど、絵本なのに長編小説を読んだような満足感を得られる一冊となっています!
訳されたのは『いつでも会える』『君のためにできるコト』(学習研究社)などで有名な菊田まりこさんです。活字離れなんて言葉をよく耳にする今だからこそ、いろんな年代の人たちに読んでほしい絵本です。
さて、いなくなってしまったボニーは…そしてマディは星のシールをもらえるのでしょうか…?
ぜひ、読んで確かめてみてください!!以上、喜久屋書店子ども館萩原でした。
☆☆☆☆☆子ども館イベント情報☆☆☆☆☆☆
★おさんぽサロン(毎月第2水曜日)
11/9(水)11:00~12:00
「絵本タイムを子育ての味方に」絵本講師が、読み聞かせを交えながら
子育てのエピソードやおうちでの絵本タイムの魅力をお話します。
※要申込 ※定員:10名 ※参加費無料
※対象 :プレママ・プレパパさん、子育て中の方、絵本に興味のある方。
主役は大人ですがお子様連れの方も大歓迎です。
★おはなし会(毎月第4土曜日)
11/26(土) 15:00~15:30
テーマに添った絵本の読み聞かせや手遊びをします。
※申込不要 ※参加費無料 ※対象:どなたでも
★日本朗読検定協会 おはなし玉手箱
11/27(日)1回目 14:00~14:30
2回目 15:00~15:30
(1回目と2回目の内容は異なります。)
手あそび、紙芝居、大型絵本・・・等もします。こども達の感性を育み、
たくさんの夢とファンタジーをプレゼントしようとおはなし玉手箱を開催します
さあ、今月は玉手箱からどんなお話がとび出すでしょうか?
お楽しみに…
※申込不要 ※参加費無料 ※対象:どなたでも