きょうりゅうのサン いまぼくはここにいる
絵本の内容
父さんと母さんのかわりにティラノサウルスから家族を守った恐竜のサン。
時代を超えて私達の元へ…
恐竜のサンは、15個の卵の中で一番先に産まれました。
みんなはいつもいつも自由に遊びまわってばかり。誰かが迷子になったら慌ててお父さんとお母さんが探しに行きます。なぜならいつどこでティラノサウルスが襲ってくるか分からないのです。
葉っぱや木の実のご馳走を食べている時、暖かいお日様の下で日が暮れるまで遊んでいるとき、いつだってティラノサウルスはサンたちを襲いに来ます。
兄弟達はすぐに逃げるのに、サンは怖くて泣きだしてばかり。
お父さんとお母さんに「しっかりしなさい」といつも言われます。ある日、お母さんがサンに言います。「サン、兄弟を守るのよ」。
その日、ティラノサウルスにしつこいくらいに追いかけられたお父さんとお母さんはもう戻っては来ませんでした。
泣き虫で怖がりのサンは、その日以来兄弟達を守り始めます。みんなが葉っぱをおなか一杯食べている時は、危なくないか周りをキョロキョロと見渡すのです。そう、お父さんとお母さんがいつもやっていたように。
そして、低く深く地面が揺れるのを感じた時、ティラノサウルスが現われました。サンは兄弟達を山の方へ逃がし、ティラノサウルスをおびき寄せて海へと逃げます。溺れたサンが最後に見たのはお日様でした…そして何万年も経ったある日、サンの骨は土の中から見つけられました。
博物館に運ばれ、ドキドキしながらみんなの前に飾られます。生きていた頃、友達だったアンモナイトのパキとの再会を果たしたサンは、真夜中の博物館で今日も楽しくおしゃべりしています。
この絵本は、北海道のむかわ町穂別で見つかり、全身復元骨格を発表されたハドロサウルス科恐竜(通称むかわ竜)の化石がモデルになっています。
発見された化石だけを基に、ほぼ完全な全身骨格が復元されたのは日本で始めてのこと。発見時の化石に近い色を塗り、海辺を歩いて遠くを見つめる姿をイメージしてポーズをつけて展示されたのだそうです。
さらに昨年の北海道地震で、町は震度6強を観測したにも関わらず、化石は被害を免れました。これは奇跡を感じられずにはいられません。私の父は考古学者ですが、私自身はまるっきりの歴史オンチ。
しかしサンの物語を読むと、目の前にあるものひとつひとつに私達が知りえない壮大な歴史があるのだと感じます。『死』を過去のものにするのではなく、時空を越えた大きなつながりだと思いたいです。
以上、子ども館酒井でした。
☆☆☆子ども館イベント情報☆☆☆
★おさんぽサロン(毎月第2水曜日)
7/10(水)11:00~12:00
「絵本タイムを子育ての味方に」絵本講師が、読み聞かせを交えながら
子育てのエピソードやおうちでの絵本タイムの魅力をお話します。
※要申込 ※定員:10名 ※参加費無料
※対象 :プレママ・プレパパさん、子育て中の方、絵本に興味のある方。
主役は大人ですがお子様連れの方も大歓迎です。
★おはなし会(毎月第4土曜日)※12月のみ変更します。
7/27 (土) 15:00~15:30
テーマに添った絵本の読み聞かせや手遊びをします。
※申込不要 ※参加費無料 ※対象:どなたでも
★日本朗読検定協会 おはなし玉手箱(毎月第4日曜日)※12月のみ変更します。
7/28(日)1回目 14:00~14:30
2回目 15:00~15:30
(1回目と2回目の内容は異なります。)
手あそび、紙芝居、大型絵本・・・等もします。こども達の感性を育み、
たくさんの夢とファンタジーをプレゼントしようとおはなし玉手箱を開催します
さあ、今月は玉手箱からどんなお話がとび出すでしょうか?
お楽しみに…
※申込不要 ※参加費無料 ※対象:どなたでも
みんなはいつもいつも自由に遊びまわってばかり。誰かが迷子になったら慌ててお父さんとお母さんが探しに行きます。なぜならいつどこでティラノサウルスが襲ってくるか分からないのです。
葉っぱや木の実のご馳走を食べている時、暖かいお日様の下で日が暮れるまで遊んでいるとき、いつだってティラノサウルスはサンたちを襲いに来ます。
兄弟達はすぐに逃げるのに、サンは怖くて泣きだしてばかり。
お父さんとお母さんに「しっかりしなさい」といつも言われます。ある日、お母さんがサンに言います。「サン、兄弟を守るのよ」。
その日、ティラノサウルスにしつこいくらいに追いかけられたお父さんとお母さんはもう戻っては来ませんでした。
泣き虫で怖がりのサンは、その日以来兄弟達を守り始めます。みんなが葉っぱをおなか一杯食べている時は、危なくないか周りをキョロキョロと見渡すのです。そう、お父さんとお母さんがいつもやっていたように。
そして、低く深く地面が揺れるのを感じた時、ティラノサウルスが現われました。サンは兄弟達を山の方へ逃がし、ティラノサウルスをおびき寄せて海へと逃げます。溺れたサンが最後に見たのはお日様でした…そして何万年も経ったある日、サンの骨は土の中から見つけられました。
博物館に運ばれ、ドキドキしながらみんなの前に飾られます。生きていた頃、友達だったアンモナイトのパキとの再会を果たしたサンは、真夜中の博物館で今日も楽しくおしゃべりしています。
この絵本は、北海道のむかわ町穂別で見つかり、全身復元骨格を発表されたハドロサウルス科恐竜(通称むかわ竜)の化石がモデルになっています。
発見された化石だけを基に、ほぼ完全な全身骨格が復元されたのは日本で始めてのこと。発見時の化石に近い色を塗り、海辺を歩いて遠くを見つめる姿をイメージしてポーズをつけて展示されたのだそうです。
さらに昨年の北海道地震で、町は震度6強を観測したにも関わらず、化石は被害を免れました。これは奇跡を感じられずにはいられません。私の父は考古学者ですが、私自身はまるっきりの歴史オンチ。
しかしサンの物語を読むと、目の前にあるものひとつひとつに私達が知りえない壮大な歴史があるのだと感じます。『死』を過去のものにするのではなく、時空を越えた大きなつながりだと思いたいです。
以上、子ども館酒井でした。
☆☆☆子ども館イベント情報☆☆☆
★おさんぽサロン(毎月第2水曜日)
7/10(水)11:00~12:00
「絵本タイムを子育ての味方に」絵本講師が、読み聞かせを交えながら
子育てのエピソードやおうちでの絵本タイムの魅力をお話します。
※要申込 ※定員:10名 ※参加費無料
※対象 :プレママ・プレパパさん、子育て中の方、絵本に興味のある方。
主役は大人ですがお子様連れの方も大歓迎です。
★おはなし会(毎月第4土曜日)※12月のみ変更します。
7/27 (土) 15:00~15:30
テーマに添った絵本の読み聞かせや手遊びをします。
※申込不要 ※参加費無料 ※対象:どなたでも
★日本朗読検定協会 おはなし玉手箱(毎月第4日曜日)※12月のみ変更します。
7/28(日)1回目 14:00~14:30
2回目 15:00~15:30
(1回目と2回目の内容は異なります。)
手あそび、紙芝居、大型絵本・・・等もします。こども達の感性を育み、
たくさんの夢とファンタジーをプレゼントしようとおはなし玉手箱を開催します
さあ、今月は玉手箱からどんなお話がとび出すでしょうか?
お楽しみに…
※申込不要 ※参加費無料 ※対象:どなたでも