今日のご飯は、おじいちゃんの得意なスパゲッティ♪
「いただきまーす」とネズミの家族が声をそろえて挨拶したその時です。
「ぐうううううううぅ～～～っ！」と窓の外で大きなお腹の音がなりました。
窓を開けてみると、しましまのしっぽのレッサーパンダがお昼寝のしすぎで、お腹がすきすぎて力がはいらなくなって木の枝の上でぐったりしています。

「たいへんだ！」とあわてたネズミ一家は、自分たちのスパゲッティを全部食べさせてあげましたが、ちいさなネズミのお昼ご飯ではとても足りません…。

おじいちゃんは家中の食材を使って新しいスパゲッティを作ります。
レッサーパンダさんが元気に起き上がる頃には、家の食べ物がからっぽになっていました。

「ぼくが全部食べちゃったの？」とレッサーパンダさんが謝ると、「困った時はお互いさまだから、気にしなくていいよ。」
とやさしいおじいちゃんの言葉にレッサーパンダさんは「ぼく、スパゲッティの材料を探してくる。」と森へ飛び出して行ってしまいました。

飛び出して来たもののスパゲッティのソースの材料って何だろう？と考えていると、「ぼくたちが知ってるよ！」としっぽの先にネズミのきょうだい達がついてきていました。

果たして、レッサーパンダさんは無事に食材を集めることができるのでしょうか？

食材を探していると、いろんな困っている動物たちに出会います。
「困った時はお互いさま！」を合言葉に助けあっているうちに、キノコ・トマト・たまねぎ・なす・にんにく・バジル･チーズに生クリームと卵が集まりました。

動物さんたちは、材料を分けてもらうたびにいろんなスパゲッティを想像しながらワクワクがとまらない様子です。

作者のふくざわゆみこさんが描かれる動物の絵のモフモフ感がすごくかわいらしく、野菜やお料理の絵は本格的でとてもおいしそうです。

コロナ禍で会食できないので、みんなで集まってわいわい楽しく食事できるのがなんだかとても憧れます。
「ぎょうれつのできるおいしいえほん」シリーズはどれもおいしそうなので、よんでいるうちに、ほっぺがおちないようにご用心♪

レッサーパンダさんたちがたくさんの材料を持って帰ると、あまりにもたくさんだったのでおじいちゃんはびっくり！！　

はたしてどんなスパゲッティができたのでしょうか？以上、子ども館万波でした。