メンドリと赤いてぶくろ

絵本の内容
威張りんぼうの手袋と朝を告げたいメンドリが、本当の自分を見つけるお話です。
丘の家では洗濯物が風に吹かれています。そこでゆうちゃんの赤い手袋も揺れています。
ところが、この手袋右手と左手の仲が悪いようで、今日も風にあおられながらこづきあっています。
すると、右手が「この手袋の持ち主のゆうちゃんは右利きなので、ぼくのほうが偉くて立派なんだ!」と威張っていると、隣のワイシャツが「ケンカはやめなよ。」「どっちが立派なんてないんだから…」と袖をわりこませます。
ところが、そばのTシャツが「いやいやはっきりさせようぜ!」とあおりたててきます。「ぼくのほうが立派にきまってる!」と右手は、こぶしをかためてグーパンチをくりだしました。
すると、強い風が吹いたかと思った瞬間、洗濯ばさみがはずれてしまい、右の手袋は風に飛ばされて、手袋は大きな家のひさしにひっかかりました。
そこは農家の庭で、なにやらメンドリ達が騒いでいました。若いメンドリはオンドリのように「コケコッコー」と朝を告げたいという夢があるのですが「立派なトサカを持っているオンドリしか鳴いてはいけない。」とメンドリ達に叱られていました。
それを聞いていた手袋が身をのりだした途端、庭に落ちてしまいました。すると、若いメンドリは手袋を見つけ突進してきて、トサカのかわりに手袋をかぶり「これでオンドリに見えるでしょ?」とみんなにアピールしました。
手袋はメンドリの「朝を告げるために鳴きたい!」という夢を聞いて「立派なトサカのかわりになってみせよう!」と、はりきって五本の指をぴんとたててみせるのですが…
このお話は、作者の安東みきえさんが、第56回野間児童文芸賞受賞後の最新作です。
「違いってなんだろう」と、考えるきっかけになれたらいいなと思われて書かれたそうです。
イラストを描かれた村尾亘さんは、たった数軒先の庭ですが、手袋にとってそれはそれは大冒険で、右手の手袋が感じたであろう目まぐるしさ、切なさや希望などを絵で表現できればとの思いで描かれたそうです。
年齢に関係なく、たくさんの人に読んでいただきたいお話です。手袋とメンドリを通して「右手の僕の方が偉い。」とか「メンドリは大きな声で鳴いてはいけない。」など、こだわらなければ、自分も周りも気楽に過ごせるんだと改めて感じたお話だと思いました。
果たして手袋は、ゆうちゃんの元に戻ることが出来たのでしょうか?
以上、子ども館万波でした。
ところが、この手袋右手と左手の仲が悪いようで、今日も風にあおられながらこづきあっています。
すると、右手が「この手袋の持ち主のゆうちゃんは右利きなので、ぼくのほうが偉くて立派なんだ!」と威張っていると、隣のワイシャツが「ケンカはやめなよ。」「どっちが立派なんてないんだから…」と袖をわりこませます。
ところが、そばのTシャツが「いやいやはっきりさせようぜ!」とあおりたててきます。「ぼくのほうが立派にきまってる!」と右手は、こぶしをかためてグーパンチをくりだしました。
すると、強い風が吹いたかと思った瞬間、洗濯ばさみがはずれてしまい、右の手袋は風に飛ばされて、手袋は大きな家のひさしにひっかかりました。

そこは農家の庭で、なにやらメンドリ達が騒いでいました。若いメンドリはオンドリのように「コケコッコー」と朝を告げたいという夢があるのですが「立派なトサカを持っているオンドリしか鳴いてはいけない。」とメンドリ達に叱られていました。
それを聞いていた手袋が身をのりだした途端、庭に落ちてしまいました。すると、若いメンドリは手袋を見つけ突進してきて、トサカのかわりに手袋をかぶり「これでオンドリに見えるでしょ?」とみんなにアピールしました。
手袋はメンドリの「朝を告げるために鳴きたい!」という夢を聞いて「立派なトサカのかわりになってみせよう!」と、はりきって五本の指をぴんとたててみせるのですが…
このお話は、作者の安東みきえさんが、第56回野間児童文芸賞受賞後の最新作です。
「違いってなんだろう」と、考えるきっかけになれたらいいなと思われて書かれたそうです。
イラストを描かれた村尾亘さんは、たった数軒先の庭ですが、手袋にとってそれはそれは大冒険で、右手の手袋が感じたであろう目まぐるしさ、切なさや希望などを絵で表現できればとの思いで描かれたそうです。
年齢に関係なく、たくさんの人に読んでいただきたいお話です。手袋とメンドリを通して「右手の僕の方が偉い。」とか「メンドリは大きな声で鳴いてはいけない。」など、こだわらなければ、自分も周りも気楽に過ごせるんだと改めて感じたお話だと思いました。
果たして手袋は、ゆうちゃんの元に戻ることが出来たのでしょうか?
以上、子ども館万波でした。
