アロマ界のクィーン『ローズ』は特別な香り・・・
特別扱いの香り
バラが美しく咲き誇る季節です。
先日、中之島のバラ園に行ってきました。こちらには毎年行きます。
バラは切り花だと優雅・高貴・官能的な雰囲気があるのですが、地植えになるとうって変わって「どすこい!バラです!」ぐらいの生命力を感じます。
まず花のサイズが大きい!棘もとげとげしい(当たり前?!)。
やはり地植えの場合は、生存競争に勝つための力を発揮しなければいけないんでしょうね。
ところで女性の皆さんに質問です。
抱えきれないほどの、こーんな大きな花束をプレゼントされるなら、何の花がいいですか?好みはいろいろあるでしょうが、以下から選んでください。
- 菊の花束
- えんどう豆の花束
- バラの花束
かなり誘導的な感じのする設問であったことをお詫び申し上げます。
しかし!バラの花束はやはり「特別感」をぬぐえませんね。
因みに、菊も昨今改良が進み、おしゃれなものもたくさんあります。
えんどう豆は、スィートピーと同じ形。と思えば、こーんな大きな花束をプレゼントしてくれるなら、どれでもいいかな?(笑)
ローズオイルの種類
さて、アロマテラピーの世界でもやはりバラは特別な存在です。
まずはお値段。2mlで一万円近くする超高級オイルです。
エッセンシャルオイルの中でも一番高級といっても過言ではありません。
次いで香り。ほかの花の香りとは一線を画す、豊潤な印象を持ちます。
世界の高級なフレグランスで欠かすことのできない素材がバラの香りです。
エッセンシャルオイルではバラというより、「ローズ」と英語で呼ぶことが多いですが、その中でも大きく分けて製法の違う2種類のオイルがあります。
1. ローズオットー 水蒸気蒸留法という方法で採油されます。高級感と共に、ナチュラルな優しさを感じさせる香りです。ほんのり甘く、得も言われぬふくよかな香りがします。
2. ローズアブソリュート 揮発性有機溶剤抽出法という方法で採油されます。ローズオットーに比べると、より甘く、濃厚で、官能的な印象。余韻も長くてうっとりする香りです。
生徒さんやクライエントさんにリサーチすると、ローズアブソリュートの方が人気があります。
フローラル系の香りの良さ(甘さや濃厚さ)が前面に出ている香りだからでしょう。
日常生活にバラの香りを
素晴らしい芳香のローズオイル。
高級でもやはりいつも手元に置いておきたいと思います。
それにしても…高価!
手軽にバラの香りを楽しむには、ローズウォーターがおすすめです。
ローズオイルを採油する過程で副産物としてとれるもので、50mlで約1,500円と、ぐっとお手頃価格になります。
エッセンシャルオイルではないですが、これなら天然のローズの香りを日常で楽しむことができます。
水っぽいので、そのままお肌につけても大丈夫。
さらに肌のキメを整える効果が期待できます。
アロマ界の女王と言われるバラ。
古くから女性としての魅力を引き出す香りといわれています。
是非、上手にバラの香りを取り入れて、女子力アップにお役立てください。
アロマ心理学のル・クール主任講師、アロマセラピスト 中野 智美
アロマテラピー講師として多くの資格取得者を輩出。また『with』『オレンジページ』など雑誌での記事執筆、監修多数。2001年からAllAboutアロマテラピーガイド。
アロマセラピストとしての専門は摂食障害者をはじめとしたメンタルケアが必要なクライアントとマタニティ。香りに包まれた授業とセラピーの毎日です!著書『U-CANのアロマテラピー検定1級・2級速習レッスン』趣味はワインとピアノ。