ママにも子供たちにも身につけてほしい参拝の作法
私たちは日々の暮らしの中で、氏神様への参拝をはじめ初詣、合格祈願、縁日、七五三などの行事、また旅先など神社へ参拝する機会って案外多いものですよね。
「参拝の作法」を意識なさってことはありますか。
適当に参拝していませんか(笑)
是非この機会に「参拝の作法」を、美しい大人の女性のたしなみとしてマスターしましょう。
参道(参拝はすでにここから始まっています。)
- まず、鳥居をくぐる前に衣服を整え、軽く一礼をしてから境内に入りましょう。
(ここで帽子やサングラスも外しましす。)
鳥居や参道の中央は、正中(せいちゅう)という神様の通り道になります。
そのため、鳥居の中央は避けて左右どちらかの端側に寄って立ちます。 - 鳥居の向こう側は神の空間です。
鳥居をくぐるときは、正中から外側の足から踏み出します。
これは神様の通る正中に背を向けないためですね。
参道の正中を避け、ゆっくりと歩きます。 中央は神様が通る道です。中央を歩くことを遠慮して左右どちらかに寄り、歩きましょう。
正中はなるべく横切らずに歩き、横切るときは浅く一礼をします。
決して参道を走ったり、騒いだりせずに礼儀(マナー)をもって心穏やかにゆったりと動くのが、よい気を頂くポイントですよ♪
手水舎にて
手水舎で手水をとり、心身を清めてからご神前に進みます。
ここでは両手と口をすすぎ、俗界の穢れをおとします。
手水(ちょうず、てみず)の手順
神社の鳥居をくぐると参道のわきにある「手水舎」(ちょうずや、てみずや、ちょうずしゃ、てみずしゃ、など幾つかの呼び方があるようです)。
参拝者が身を清めるために、手を洗い、口をすすぐ場所です。
参拝する前には、必ず手水によって身を清めましょう。
- 右手で柄杓を持って水を汲み、左手にかけます。
(神社には「左から右へ」という順番の作法があるそうです) - 柄杓を左手に持ち替え、右手にかけます。
……これで左右両方の手が清められました。 - 再び柄杓を右手に持ち替え、左の掌(てのひら)に水を受けて口をすすぎます。
柄杓に直接口をつけるのは厳禁です!
……さらに口も清められました。 - もう一度、左手に水をかけます。 口をつけたので、再度洗い流して清めます。
- 最後に、両手で柄杓を立てて柄杓の柄に水を流します。
……手で触った柄杓もきれいに清められました。 - 柄杓置き場に柄杓を伏せて戻します。
……次の方へのマナーですね。
一連の動作は、柄杓にすくった一杯の水で行います。
二度汲みはしませんよ!
また、柄杓に直接口をつけてはいけません。
柄杓に直接口をつけるのは「杓水」といい無作法です。
濡れた手は持参したハンカチやタオルできれいに拭きます。
これらの所作をスムーズにこなしていらっしゃる女性はとても優雅ですよね。
間違ってもハンカチを口にくわえながら手を清めることはやめて下さいね。
ひとつひとつの動作に深い意味があるのです。
お賽銭について
拝殿の前では、ほんの少し正面から横にずれて立ちます。
鳥居や参道と同じように、神様の正面を避けるためです。
拝殿の前に立ったら、帽子やサングラスを取り、浅く一礼します。
賽銭箱の前まで進み、賽銭を丁寧にそっと入れます。
賽銭を投げ入れするのは大変失礼にあたるので、厳禁です。
自らの真心の表現としてお供えすることなので、箱に投げ入れる際には丁重な動作を心掛けたいものです。
参拝の際に鳴らす鈴について
「鈴がある場合、軽く会釈をしてから縄を引くか左右に振って、鈴を2回鳴らします。
鈴は、その清々しい音色で参拝者を敬虔な気持ちにするとともに参拝者を祓い清め、神霊の発動を願うものと考えられています。
御守などの授与品に鈴が用いられるのは、魔除けや厄除け開運ためともいわれているそうです。
参拝 「二拝二拍手一拝」 「二礼二拍手一礼」
- 二拝(2回頭を下げておじぎをする)して、神への敬意を表します。
- まずは胸の高さで掌を合わせ、右手を少し下にずらして二拍手。
その後、指先をきちんと合わせて祈りを込めてから手を下ろします。
(掌をずらすのは、神と人とがまだ一体になっていないということ。
二度手を打つことで神を招き、その後掌を合わせることで神人が一体となり、祈願を込めて神の力を体得するからだそうです。) - 最後に一拝をして終了です。
もう一度おじぎをすることで神様をお送りします。
注意書きに従いましょう!
※「二拝二拍手一拝」が参拝作法の基本となっておりますが、神社によっては特殊な拝礼作法を行っているところもあります。
また神社によっては拍手の回数が異なるので、注意書きに従いましょう!
きちんと参拝のしかたをマスターしておくと、いつ・どこで・誰と参拝することになっても恥ずかしくありません。
「これ、どうしたらいいの?」と聞かれても大丈夫。
あなたの株とともにご利益も上がるかもしれませんね!

プレシャス・フィニッシングスクール マナー講師 植木 典子
もっと日本の女性は綺麗になれるはず!という思いのもとプレシャス・フィニッシングスクールをされています。これはエレガントな女性に必要な立ち振る舞い、所作そしてマナーを学ぶスクールです。