子どもが頭を打ったらまずは「泣いてる?」チェックで一安心
赤ちゃん・子どもが頭を打った!大丈夫!?
子どもが小さいと、いろんなところに上っては降りて、そして落ちて…ゴーン…!
というのは、よくある話。
そんな時にまず見てほしいのは「泣いたかどうか」ということ。
目確かに、頭を打って心配なのは当然です!
もしも、頭を打ったことによる影響がある場合は、症状として
「繰り返し吐く・いつもと様子が違う・顔色が悪い・意識がない」
が、起こりやすいです。
しかし…泣いているということは、意識があって、呼吸はできているということ。
また、何が起こったのか痛みを感じる事が出来ています。
上記のチェックポイントはまずクリアー。
ひとまず安心してくださいね。
でも、じわじわ頭の中の血管で出血がおきたり、打った振動の影響が出てこないとも限りません。
目安としては、
①直後~4.6時間・・・すぐ症状が出やすい時間帯
②48時間以内・・・じわじわ症状が出やすい時間帯
となっています。
この間で特に
「繰り返し吐く・いつもと様子が違う・顔色が悪い・意識がない」
がなければひとまず肩の力を抜いてくださいね。
もしもお出かけ中に転倒や頭を打つことがあったら?
ショッピングセンターのカートや階段。
動き始めた子どもは自由自在。家の中とは違い、危険がいっぱい!勝手が違うから心配になりますよね。きっと周りの人も心配します。
もしもの時の目安は、「まず泣いたかどうか?」そして上記の「繰り返し吐く・いつもと様子が違う・顔色が悪い・意識がない」です。
ただ、泣いてはいるけれど…その場はどうしたらいいのか?迷いますよね。
まず、ママやパパは、姿勢を安定。イスに座ったり、お尻を床につけます。
そして、向かい合わせでお互いのハートとハートがピッタンコ、とくっつくように抱っこをしましょう。
お出かけの恰好、もしかしたらヒールのある靴なんかはいているかもしれません。
重いカバンをもったままかもしれません。
そんな状態で抱っこしていると、今度はママやパパもすってんころりん!転びやすくなります。
まずは、抱っこする側の人がどっしりと腰を落ち着かせましょうね。
ママやパパの姿勢が安定していると、子どもは安心して抱きつく事が出来ます。
ママやパパの心が落ち着くと、そこにつられて動揺して気持ちも落ち着いていきます。
そうしたら、次はケガがないか、なでながら触れて、チェックをします。
- ある部分を触ると痛がる
- 腫れてくる
- 家に帰っても元気がない、なんか変だと思う
もしも、そんなことがあれば病院にいきましょう。
でも、それもなく落ち着いてくる様子があれば、ゆっくり過ごして様子をみてあげましょう。
判断に迷ったら相談しよう!
子どものケガはよくあるとはいえ、毎日ある事ではありません。
夜になるとなんだか心配な気持ちが出てきて当然です。
その時は、小児科医の支援体制のもとに看護師と保健師が相談に応じている電話相談も利用してみましょう。
- 大阪府夜間小児救急電話相談
【電話番号】 #8000 または 06-6765-3650
【相談時間】 20時から翌朝8時まで
※市外局番が0736、0743または075、ダイヤル回線、IP電話の方は(06-6765-3650)をご利用下さい。(#8000はご利用いただけません。)
※相談料は無料。ただし通話料は利用者負担となります。
※誤飲に関する御相談は中毒110番を御利用下さい。 ⇒ 072-727-2499 - 大人の場合の相談は、「救急安心センターおおさか(365日24時間対応)」
【電話番号】 #7119 または 06-6582-7119 - 近くの病院先を知りたい時は、「大阪府救急医療情報センター」
【電話】 06-6693-1199 (365日24時間対応)
さいごに
日々成長する子ども。
毎日がハラハラドキドキの連続です。
子どもの病気やケガや不調…心配し出したらきりがありません。
かといって、ママやパパが何とかしなきゃ!と気負いすぎなくてもいいものです。
だって、子どもが病気やケガをした時に、治しているのはお医者さんでもママやパパでもなくて、実は子どもが自分で自分を治しているから。
自分の治る力を発揮して元気になっています。
私たちママやパパがしていることは、それをお手伝いしているだけ。
だから、気負わず焦らずで、OK!子どもを見ながら、看てあげて下さい。
ママやパパは子どもの治る力を応援できるステキな存在。
これからも、応援しています。
看護師/子ども看護学専門家/子育てと仕事.com代表 新谷 まさこ
石川県小松市出身。財団法人大阪市環境保健協会、大阪市保健福祉センターにて乳幼児健診や子育て相談を担当し、子ども看護学の専門家として独立。3000人以上と接した経験と助言をまとめた子育て講座や支援者研修は分かりやすさで好評。現在は大阪府が実施する小児救急電話相談員としても勤務。2人の男の子ママ。
著書「子どもの病気・ケガまずの対応」ひかりのくに出版社