第3回:スペイン ノマドママの世界が拠点な子育て
授業時間より長い昼休み!
こんにちは!
スペインで子育て中のママ@大田朋子です。
3歳の息子は、英語、スペイン語、現地の言葉バレンシア語、と3か国語を話すトリリンガル・スクールが始まったばかり。
もちろん家では大阪弁も健在です!
さて、学校は社会の縮図ともいいますが、息子の通学を通して経験した、私にとっての一番強烈なスペインは、長~い昼休みに代表される「スパニッシュ・タイム」でした。
息子は、13時前に午前の部が終わると、昼ご飯を食べに一度帰宅。家族みんなでランチをし、少し休憩をしてから又学校に戻っていきます。
スクールが始まる前まで通園していたグアルデリア(保育園&幼稚園)では、3時間も昼休憩があったほど!2時間ある午後のクラスのために3時間休憩して、またクラスに戻って行っていました。
その昼休みの間に、あの有名な「シエスタ」をします。当初は、この間延びなスパニッシュ・タイムに、かなり調子を狂わされたものでした。
ライフワークバランスのとりやすさ
でも、慣れてくると悪くないもので、午前と午後の区切りとして、ゆっくりと家族で過ごす時間が取れるメリットを発見!
今は、息子との時間が一日のなかに拡散してとれるこのスパニッシュ・タイムをかなり気に入っています。
「仕事と家庭の両立っていうのは、こういうバランスからくるんかもなあ…」なんてブツブツ。
学校もおちゃめ心満載
学校を始め、スペインでの子育ての特徴の一つは、遊び心が満載なこと。
例えば、毎週金曜日になると、息子は、ハート、お花、テントウムシ、さくらんぼ…などがペイントされた顔で帰ってきます。
「フェイスペインティングがある日は金曜日で、翌日は週末で学校は休みだよ」と、曜日感覚を子供たちに教えるためにしているそうですが、私も「今週はどんな顔で帰ってくるかなあ?」なんて、かなり楽しみにしています。
また、文化的に身体接触が盛んなことも、スペインで子育てをしていて嬉しいことです。
子どもは、毎日家族以外の人にもたくさん抱っこされて、たくさんキスされています。
学校でも、先生の腕にかけこんでいってチューをする息子の姿を見るのは、親としてはすごく嬉しいです。
大阪気質、ここにあり!?
それに、子どもと街を歩いていると、知らない人がたくさん話かけてきます。
「えっ、それ大阪のおばちゃんと一緒やん」って?
ほんまや!
だからというのもあってか、スペイン社会のチャイルドフレンドリーな雰囲気が、私は大好きです。
子育て中って関わってくれる大人が多いと笑いが増えるなあって、実感しました。
(注:大阪のおばちゃんみたいに飴はくれないです!)
助けてもらったから、次は助けたい。
話は少し戻りますが、私は妊婦~息子の赤ちゃん時代をアルゼンチンのブエノスアイレスで過ごしました。
アルゼンチンでは、妊婦または赤子連れというだけで、スーパーのレジでは常に先に行かせてくれるし、地下鉄やバスでも必ず真っ先に席を譲ってもらえます。
たまに例えば地下鉄で、座っている人が本を読んでいたり携帯電話を触っていて、妊婦や子持ちが前で立っていることに気が付かないなんてことがあれば、周りの人が「おい、お腹が大きいセニョーラが立ったままだぞ!」と声をあげ、はっと気が付いた周りの人がすぐに席を譲ってくれます。
私は、アルゼンチン人の、この徹底した妊婦や赤子連れの親への親切さには、感銘を受けずにはいられませんでした。
自分が妊婦のときに、あんなにも親切にしてもらったから、そしてそれはその行為によって負担が軽減されたというヘルプの結果を超えて、本当に人間として感動したから、今は妊婦さんや赤ちゃん連れのお母さんを見ると、真っ先に席を譲るなどして「関わり」を示すようにしています。
アルゼンチンの人たちみたいに社会みんなで子どもに関わっていく環境は、ママになりたてだった私に、身体的&精神的な救いを与えてくれました。
周りが関わっていく、って、今の子育てではすごく大事なことじゃないかなあって思います。
さて、私は神戸で生まれ大阪で育ちました。帰国時にはいつも大阪滞在です。ママココ大阪をご覧のみなさんとは、どこかで直接の出会いがあるかもしれない、ですよね。その時を楽しみにしています。
ハッピー子育てを!