幸せは、まず家庭から
結婚したときは……
結婚は、人生の一大転機です。
夢や希望を抱いて、これからの人生を踏み出したことでしょう。
私たちは、結婚したとき相手を心から愛して、生涯添い遂げるという熱い思いがあったはずです。
しかし、結婚して数年も(数ヶ月も)たたないうちに、夫婦仲がギクシャクしてしまうケースが後を絶ちません。
長い人生「こんなはずじゃなかった。結婚相手を間違えてしまったのでは?」という思いが浮かぶのは、誰しもあることでしょう。
なぜ、こんなことになってしまうのでしょうか?
多いご相談
当事務所には、結婚生活に悩む男女が多く訪れます。
離婚を考えている方もおられますが、大半は「離婚は避けたいから、どうにかできないか」という打開策を求めて来られるのです。
当事務所で扱うケースでは、夫婦仲がビミョーになっていく原因として「浮気」「お金」「性の不一致(性格の不一致ではありません)」の三点に集約されてきます。
その内容は、配偶者の不満点を挙げ「相手が、悪いトコロ(ex.お金の使い方)を直してほしい」というものです。
多くの方が陥る落とし穴
残念ながら、配偶者の悪い部分を指摘しても、険悪な雰囲気になるだけなのです。
誰しも、長所と短所は背中合わせ。
短所だけを指摘されて「その通り! 自分が悪かった」と思うでしょうか。おそらく仕返しとして、相手の短所を指摘するでしょう。そして、ヒドイ言葉で傷つけ合うことになってしまうのです。
こんなことが続くと、やがて離婚を考えることになるのですね。
冷静に考えてみましょう
離婚するのは、大変エネルギーを使います。
離婚することが悪いとは申しません。しかしお子さんがいる場合、お子さんに少なからず影響を与えることは避けられません。
未成年のお子さんは、親に100パーセント従うしかないのです。
「両親がケンカばかりしている姿を子どもに見せるのは良くないから離婚したほうがいい」という意見が間違っているとは申しません。
しかし、自分の考え方と行動を変えるだけで、修復に向けることも決して難しくないのです。
どのような困難にぶつかろうとも、乗り越えられない壁は、そもそもやってきません。それを乗り越えることで、本当の夫婦になることができます。
自分次第で夫婦円満な生活を取り戻せるとしたら、歩み寄る価値はあるでしょう。
当事務所での実例
40歳代女性。専業主婦。子ども(幼児)2人。
ご主人の浮気に悩んで相談に来られました。1年前から、職場の若い女性と深い仲になってしまったそうです。
ご主人は仕事が忙しく毎日帰宅は夜10時過ぎであること、休日も昼過ぎまで寝ていて家事も子育ても全く手伝ってくれないこと等を話されました。
「私は二人の小さい子を抱えて毎日忙しいのに、夫は勝手な事ばかりして!」と被害者意識をつのらせていたのです。
さらにお話しをお聴きしてみると、ご主人よりお子さん方を優先していたことや、寝室を夫婦別室にしていたことが浮かび上がってきました。
また、お子さんには優しく接していても、ご主人には「私の気持ちをわかってよ!」とヒステリックになっていたのです。
ご主人は、あまりにもお子さん中心になっている今の生活に自分の居場所がなく、100パーセント母親の顔しかしない妻に女らしさを感じられず、外に安らぎを求めるようになってしまっていました。
- 妻子のために一生懸命働いてくれるご主人を立てること。
- 「ありがとう」「行ってらっしゃい」「お帰りなさい」の挨拶と笑顔は、惜しみなく贈ること。
- 寝室は夫婦同室とし、子どもは子ども部屋で就寝させ、大人と子どもの世界を切り離すこと。
この方は毎週熱心に当事務所に通われ、途中何度も弱気になりながらも、お子さんのために明るい家庭を築くという目標を達成されました。
半年後、ご主人の浮気の虫は朝日を浴びた霜のように消え、良きマイホームパパになっていたのです。
ご主人の浮気が発覚しても、この方のように適切な対応ができると、浮気は自然と治まります(浮気はあくまでも一時的なものなので)。
「浮気? 私という者がありながら!」と頭に血が上ってしまい「離婚だ、慰謝料だ」と騒ぐのか。
それとも、長期的な目で見てこれを機会とし、お子さんのために良い家庭を築こうとするのか。
それは、あなたの選択です。
笑顔が家庭を救う
家庭の中に、笑顔はありますか?
あなたは、家庭で暗い顔をしていませんか?
両親の表情が、子どもの表情を作ると言っても過言ではありません。
お子さんには笑顔を向けていても、ご主人に笑顔を贈っていますか?
笑顔という太陽の前では、怒りも涙も、その力を失うのです。
あなたはご主人と将来、どうなりたいでしょうか?
ご主人が何をしようとも、ご主人から何を言われようとも、あなたの笑顔で家庭が明るくなります。
今から新たな気持ちで、夫婦としてやり直してみませんか?